「所さんの目がテン!」の「生き物(模様)の科学」の回で、1万枚のオセロを2つのルールでひっくり返していくと生き物の模様みたいになる、という実験をやっていたようです。
ようです、というのは後で知ったからです。すごく面白そうなのに見られなかったのが悔しいので、番組のホームページの記述をもとに、同じ手順をシミュレートしました。オセロなんですがマスは六角形に並んでいて、次のような反転のルールがあります。
反転のルール
1. 自分の周りに自分と異なる色のマスが4つ以上あるか
2. 自分の周りの2周分がすべて同じ色か
この1と2のどちらかが満たされると、自分のマスの色を反転します。
幸い、jsdo.it というサイトに六角形版のライフゲームが公開されていたので、それをちょっといじって上記のルールになるように変えてみました。
生き物の模様ゲーム
http://jsdo.it/t.mitsuchi3/YPJ9
実際にやってみると、こんな感じです。
最初はランダムな白黒。
ルールに従って1世代進めると、ちょっとまだらな構造が現れる。
さらに世代を進めると、たしかに生き物の模様っぽくなります。
小さくするとよりそれっぽいです。
ね!こういう皮膚の魚いそう。
1つめのルール「自分の周りに自分と異なる色のマスが4つ以上あるなら反転」、これは周りと同化しようとするルールだと思います。そして2つめ「自分の周りの2周分がすべて同じ色なら反転」、これは適度にまだらにするためのルールなのかなと思います。
たとえばルール1だけを働かせると最終的にこんな風になります。
同化の力が働いて大きな島ができるんだけど、安定してしまってこのまま模様が変化しない。ルール2があると、より撹乱されてまだらになる感じです。面白いなー。
ちなみに実験は、生き物の模様の研究で有名な阪大の近藤先生が協力されていたようです。見たかった。