寄稿した書籍
いくつかの書籍に記事を書きました
街角図鑑 2016.4.28

街を歩いているとよく見かける、なんでもないものを集めた本です。

パイロンとか、車止めとか、マンホールとか、そういうもの。ありふれているからこそ、かえってちゃんと見たことがない。でも集めてみると、じつはいろんな種類があって、それぞれ全部違うんだという驚きがあります。

たとえばこれ、パイロンです。三角コーンとか、カラーコーンとか呼ばれています。カラーコーンというのはパイロンの一種、というか商品名で、それ以外に「HKスコッチコーン」とか「サワーコーン」みたいな少しづつ違うパイロンがいっぱいあるんです。すごいですよね。

今まで同じに見えていたものが違って見える。見えなかったものが見えるようになる。そういう本になるといいなあと思います。

「街角図鑑」(実業之日本社)
http://www.amazon.co.jp/dp/440811183X

凹凸を楽しむ 東京スリバチ地形散歩 2012.2.1

「書を捨て谷に出よう」がキーワードの本。著者は東京スリバチ学会の皆川会長です。

東京の地形に注目して、四谷の四つの谷を探したり、渋谷の谷を上ったり降りたりというのが本編なんですが、それらに挟まれて「スリバチの地下で見つけたかつての川」というコラムを書きました。

東京スリバチ学会は、だいたい月に1回の割合で、東京の谷をわざと上り下りする会を開いてます。大きな道ってなるべく高低差がないように、いわば尾根の上に作られてるんだけど、スリバチ学会はそれと直交する坂道ばっかりを歩くことになる。ふだん見たことのない街の景色が見られて楽しいですよ。スリバチ歩き、おすすめです。

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大人のため東京マニア散歩 2011.8.29

当初のタイトルは「東京偏愛」でした。つまり東京の偏った対象を愛でようという本。

その対象はガスタンクだったりスナックだったり給水塔だったりします。ぼくは川跡。「谷根千へび道の謎」という題で、かつて谷中あたりを流れていた藍染川について書きました。江戸時代から藍染川で染め物をしている丁子屋にお話を聞けたのが嬉しかったなー。

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水路をゆく 2010.12.17

「廃道をゆく」等で有名なイカロス出版の大野さんによる、東京の水路としての川の本。

内容はとても濃いです。最初に神田川や隅田川、江東区の運河などについての石坂さんのガイドがあり、利根川の東遷、荒川放水路事業なんかの歴史についても詳しく書かれてます。そんななかでぼくは例によって川跡について書きました。

渋谷川や目黒川といったメジャーな川のほか、中央区の築地川、江東区の洲崎川など運河由来の川跡についても多く触れてます。鮫洲の運転免許試験場の前に、みょうに草ぼうぼうの道があるでしょ?あれ川だったんだよ!みたいな内容です。

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東京ぶらり暗渠探検 2010.2.22

東京に数多くある暗渠(あんきょ)、つまり川の跡について書かれた画期的なムック本。

暗渠っていうのは、川にフタをしてできた地下の川のこと。たとえば渋谷のセンター街にも昔は宇田川っていう川が流れてた。いまはフタをされてセンター街や井の頭通りになっちゃってるけどね。



ぼくは目黒川の支流の烏山川と、神田川の分水路について書きました。
本に書くのは初めてだったので大変だったんですが、発売日に書店に並ぶ本を見た時はほんと感動しました。書籍に書くきっかけを頂いた本です。

洋泉社 東京ぶらり暗渠探検 -- Amazon