思考としてのランドスケープ本の出版記念トークイベントに行ってきた

 

石川初さん(慶應義塾大学教授)の新刊「思考としてのランドスケープ 地上学への誘い」(LIXIL出版)の刊行記念イベントに行ってきた。

場所は下北沢の本屋B&Bで、内容は石川さんと大山顕さんによるスライドを使ったトークイベント。お二人のお話はいつも面白いです。

石川さんの話

著者である石川さんの話は、徳島県の神山町でのフィールドワークについて。本では第一章の「FAB-G」にあたる部分。

・神山町には工作能力に長けた年長者がいる
・勝手にFAB-Gと呼んでいる
・Fabrication Skilled Grandfather の略。
・生活に必要なものを何でもつくる
・彼らは材料のもとの意味を忘れて、何に使えるかで見る。
・いい感じの杉の木の桶と、100均のプラスチックの桶が平等に扱われる。
・100均を使った工作者がものを買う態度も一緒
・商品の本来の意味ではなく、何に使えそうかで買う
・100均は一種の雑木林ともいえる

石川さんは、ふだん関係ないものを同じだと言ってはっとさせることがよくある。「100均は雑木林だ」とか言ってみたい。

あとネーミングがキャッチー。「工作の上手なおじいさん」じゃなくて「FAB-G」。慶應の研究室でも、何かを見つけたらそれにうまいネーミングを当てることを推奨してるらしい。

ネーミングは大山さんもいつもうまい。「マンションポエム」とか。

「本物の正義」問題

・神山町の建築はいくつかの傾向に分類できる。
・そのうちの一つが「本物の正義」
・素材が本物、つまり正統的であることが重要

「本物の正義」という言葉は石川さんが別のイベントでぽろっと言っていて意味が分からなかったんだけど、今回ようやくたぶん分かった。

つまり、FAB-Gが本物の杉の桶と100均の桶を等価に見るのとは違って、本物の杉の桶であることを何よりも重要視するっていう考え方のことだろう。

そしてそういう態度を取るのは地元住民ではなく、むしろ観光客や都市から来た事業者だったりする。外の人は田舎にロマンを見るけど、中の人は実利を見るというようなことだろうか。

あと、なにかを大規模にやろうとすると、正義に頼りがちだということもあるのかもしれない。浮かれ電飾を街ぐるみでやるにあたって、「絆」みたいな正義が援用されたという大山さんの話を思い出した。

浮かれ電飾論〜浮かれ電飾は「正義化する」〜
http://portal.nifty.com/kiji/171215201476_1.htm

FAB-Gの活動は個人的なものなので、自分が使えればいい。正義はとくに必要ない。

大山さんの話

 

つづいて大山さんの話。

・先日、子供が生まれた。
・生まれた病院から自宅まで一緒に帰ったGPSログがある
・それ以降も外出の際はすべて同行しているのでログがある
・つまり、生まれた瞬間からのログがある!
・以上、自慢

冒頭の余談がすごすぎた。GPSログの第2ステージが始まってる。生まれた瞬間からのすべての移動履歴がある人はたぶん世界で初めてだろう。子供がいやがったらやめますとのこと。

・今回は埋立地の話
・ランドスケープの語源はじつは「ランドショップ」かもしれない
・ショップは「スコップ」のこと。つまり埋め立て。
・ファウストが最後に願ったのも埋め立てだった。

・東京湾を埋め立てるネオトーキョー構想があった。
・なんと核で千葉の山を削って、その土を使おうとした。
・実現しなくてよかった。

・京急の産業道路駅が新しい名前を募集している。
・産業道路が地下を通るようになったから。
・地上からは地下はないのと一緒か。
・いっぽうで、地下鉄の駅は地上に名前の由来を求める。

 

日本橋問題

 

・日本橋はインフラの歴史が重なっているからよい
・空が欲しいのなら高速道路を壊すのではなくて、その上に新しい橋をかけるべき
・オランダのエイドリアン・ヒューゼというランドスケープアーキテクトが日本橋に来た時、まったく同じことを言った上、日本橋川の水の下に、かつての木の橋たちも沈めて歴史の厚みを持たせるのがいいと言った(石川さん)
・それは思いいたらなかった。そのとおりだ。(大山さん)

・首都高は上から下をながめられない
・日本橋の上にパーキングエリアを作ればいい

日本橋問題については、大山さんが急遽ニュース番組によばれて五十嵐太郎さんたちと話をしたときと同趣旨だった。大山さんは、そろそろどこかの先生になったらいいのになと思った。

その後はサイン会があり、時間が押していることもあって質疑応答はなく終了。石川さんに、公園と銀座ソニーパークのことを聞きたかった。どこかで聞きたい。

デザインハブのゼミ展に行ってきた

 

六本木ミッドタウンのデザインハブでやっているゼミ展というのに行ってきた。

http://designhub.jp/exhibitions/4168/

いろんな大学のゼミでの学生による制作物を、作品として展示するという企画。

京都工芸繊維大学 中野研究室

 

京都工芸繊維大学の中野研の展示は、デザインについての課題。

 

「ボディタイプとしても使用可能なフォントをデザインしなさい」という課題に対しての学生の作品、「タイ語フォント」。

どう見てもタイ語なんだけど、じつは「いろはにほへと…」とひらがなで書いてある。一度ひらがなに見えるともうタイ語に見えなくなっちゃうのもおもしろい。

 

既存の映画のポスターを作るという課題に対する、「エイリアン」。このまま本当にポスターにできそうだ。上手だなあ。

京都工芸大学 福島研究室

 

社会問題をうまく可視化しなさい、という課題に対して、女性の社会進出比率をとりあげた作品。

管理職になる割合は男性100に対して女性7しかない、というのが一番上の赤青鉛筆でしめされていて分かりやすい。鉛筆を棒グラフとして使うのすごい。冴えてる。

慶應義塾大学 石川研究室

 

石川研の展示はこれまでに何回も見て、記事にさせていただいたこともある。http://portal.nifty.com/kiji/180215202077_1.htm

今回初めてじっくり見れたものがあって嬉しかった。

 

「ジェットコースター鑑賞ガイド」。日本各地のジェットコースターを回り、乗らずにその形態を鑑賞する。その結果を冊子にまとめたもの。どこかで売ってほしい。

 

「Park Studies」

公園というテーマで各自が調べたり、みんなで議論したことをまとめた冊子。これはすごかった。

石川さんの近刊で「思考としてのランドスケープ 地上学への誘い」というのがあるんだけど、読んでて(図がないので)意味がとりづらかった「ベンチが境界になってる」っていう部分が、この冊子を読んでようやく分かったりした。

 

目次こんな。すごい面白い! これも売ってほしい。この日は1時間かけてずっとこれを読んでた。

テーマがないというヘボさ

この記事はヘボコンAdvent Calendar 2017の5日目の記事です。

ヘボコンとは、知人である石川大樹さんが2014年に始めた「技術力の低い人限定ロボコン」のこと。いまでは世界的な広がりを見せ、25カ国以上の国々で開催されている。

ヘボコンでは毎回、優勝トロフィーを小さな子どもが作る。そして第二回ヘボコンのトロフィーを、うちの息子(当時6歳)が作ったのだった。

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そんな縁もあり、いつかはヘボコンに参加しようと思っていた。機会がめぐってきたのは、2016年10月に東京デザインウィークで開かれたヘボコン大会だった。

大会の副題は「ペイント・エディション」。ロボットが相撲をしながらなんらかのペイントをする、というものだった。どんなロボットにどんなペイントをさせるか、それが参加者の創意工夫のしどころだ。

ところがぼくは、「ロボットのアイデアはあとで考える」という選択肢をとった。自分の技術ではどうせロクに動くロボットは作れないだろう。だったらまず何とかして動く車体のようなものを先につくり、テーマはそれから考えればいいと思ったのだ。しかしそれが失敗だった。

SAMSUNG CSC

ヘボコンのロボットを作るには、とりあえずタミヤに行くのがセオリーのようだった。ぼくはとりあえずタミヤに行き、2時間くらい悩んで有線のコントローラーとギアボックスを買ってきた。

SAMSUNG CSC

それで組み立てたのだが、「どう考えても無理!説明書が間違ってる!!」と投げたくなるのを5回は繰り返した。

SAMSUNG CSC

それでもなんとかそれらしい形になった。最初は4輪車にしていたのだけど、それだと左右に方向転換できない、ということを試して初めて知り、急遽3輪車にした。そのためにもう一度新橋のタミヤに行ったのだ。ここまで都合2週間くらいかかっている。

そしてなんとか3輪車が動くようになった。そしてはたと困った。実を言うと、動くものが作れないと思っていたのだ。「ヘボくて動きませんでしたー」と言おうと思っていた。

しかし動いてしまった。となると、なにかいいアイデアを考えないといけない。

歴代のヘボコンを見ていると、ヘボとは名ばかり、じつはみんな素敵なテーマを持っていて、ただ技術がそれに伴わずロボットがうまく動かないようなのが多かった。

いまのぼくは逆だ。テーマは何もない。ただ、動く。こんなヘボい状況があるだろうか。

結局、「ペイント」というお題をそのまま体現することにした。パレットを車体にしたのだ。

DSC02829(写真はデイリーポータルZより)

パレットに、絵の具や筆を置いた。タイヤも紙テープに変えた。走れば走るほど紙テープがほどけるようにしたのだ。

kami(同じくデイリーポータルZより)

動けば動くほど紙テープはほどけ、最終的にはまったく動かなくなる。その点がヘボくてよかった、という感想をもらったりもした。

しかし、告白しなければならない。この紙テープは、「テーマがない」というヘボさを隠すために、後から追加したヘボさであることを。

見た目はパレットにした。ああ、「ペイント」を体現したんだな、と分かってもらえるだろう。しかし、足がタイヤのままだと、そつなく動いてしまう。なんの面白みもないのだ。だから、打算的に足を紙テープにした。

そんなヘボの作り方があっていいだろうか。いや、よくない。よくないのだが、ほかにアイデアがなかったのだ。

世の中にはいろいろなヘボさがある。作りたいものがあるのにうまくいかない。間に合わない。作ったのに電車に置き忘れる。どれもいい。

ぼくの場合は、テーマが思いつかない、なのであった。これもまたなかなかのヘボさだったと思う。

団地図解イベントに行った

「団地図解」という本の出版記念イベントに参加した。

ゲスト話者の一人の大山顕さんが「イベントの感想って最近だれも書かないねー」と言っていてはっとしたので、感想を書こうと思った。イベントを開催する側からしたら、やっぱりリアクションがあったほうが嬉しいにきまってる。

イベントは10月26日の19時から、三田の建築会館にある建築書店という本屋さんで開かれた。話者は、著者の篠沢健太さん、吉永健一さん。ゲストは石川初さんと大山顕さん。

大山さんの話

最初はゲストの大山さんの話から。自己紹介プレゼンということで、工場、ジャンクション、団地など撮ってきましたという話。それからマンションポエム。だいたい聞いたことあるなと思いつつ、知らない話もいっぱいあった。

・団地は当時、だめな景観の代表だった。
・団地の写真はシノゴで撮ってた。
・どこに住むかを自由に選択できるようになったのは最近の話。
・マンションにおいては、街は利用する資源であって、コミットするものじゃない。
・団地は街にコミットしていた。

こどもの頃からずっと筑波の団地に住んでいて、その景色がふつうだと思っていたので、景観論的にはありゃだめだったのかということを初めて知った。団地の景観はだめともいいとも思わない。ふつうだと思う。

マンションポエムにおいては、街は一方的に利用する資源だ。大山さんの話は毎回目から鱗が落ちる。読んでる本の量とか考えてる量がちがうんだろうな。

石川さんの話

石川さんは当初かんたんな自己紹介スライドを用意してきたものの、大山さんのスライドを見て考えを変えたとのこと。

・物をちゃんと見るためには物語が邪魔。
・たとえば団地には物語、ノスタルジーがまとわりついてる。
・大山さんはそれをはがすために、曇り空で正面から撮るみたいな作法を徹底した。

機能美すら物語だ、っていうのはショックだった。工場は装飾を排除した機能美だから萌えるんだっていう説明で満足してた。まずはちゃんと形とか色みたいな本当の表層を見よう。それより奥には物語がついてしまう。というようなことを「ドボク・サミット」の時点で大山さんは言っていたらしい。そうだったのか。読み直そう。

・日常に近いものほど物語が目くらましになる

団地は日常に近いのでノスタルジーがじゃまになる。いっぽうでダムはダムカードとかダムカレーみたいな物語がついてもたいしてじゃまにならない。

あとは「本物の正義問題」ということを言っていて、意味と表現が一致していることがえらい、という価値観が問題になることがあるそうだ。あまりピンと来なかったのでまた機会があれば教えてもらおうと思う。あるいはどっかに文章があればいいんだけど。

吉永さんと篠沢さんの話

特定の団地をとりあげて図で解説する、という内容。本でやってることをライブでやる。もちろん本も読んだんだけど、ライブだと分かりやすさが全然ちがう。ライブ感がある。あたりまえ。

著者の吉永さんは、自分たちが読みたい団地の本がないから、自分たちで作ったと言っていた。自分たちがまだやる余地があると。その気持ちちょっとわかる。比べるのはおこがましいけど、「街角図鑑」を作る動機はそうだった。読みたいのになかったら自分たちで作るしかない。

千里ニュータウン
・初期の団地
・地形を完全にならすだけの技術がなかったので、地形に負けつつ、生かす感じ。
・風景としては山岳集落みたいな団地。端的にいうと素敵。
・制約のなかで合理的な選択をすると集落みたいになっちゃう。
・規模がでかくなると無視できないものが増える。たとえば地形。
・団地はでかい。でかさが土木性につながる。
・間取りから住棟のレイアウトが導かれる。

金沢シーサイドタウン
・1978年ごろの団地
・不自然な微地形がある。海沿いの埋立地で、塩っぽい水の地下水位が高いので、植栽のためにわざと盛ってる。
・槇文彦さんと若手の設計。
・槇さんのほうは、グリッド型。
・広い道と小さな裏路地みたいなのがいちいち設えてある。設計者の意図を感じてちょっと息苦しい。
・住民も槇さんに遠慮してあんまりカスタマイズしてないのでは。
・若手のほうの土地は、横浜市が歩行者専用道を45度に曲げてつくってある。
・部外者はぜったい迷う道。
・その道にどうアプローチするかが設計者ごとに違って面白い。

45度に曲げた道はつくばにもある。住民にとってはなんでもないふつうの道なんだけど、初見の人にとっては迷いやすいと評判が悪い。直接関わったのは土肥博至さんと土田旭さん。後になって、同じく筑波に関わった大高正人さんと土肥さんが対談して、今でも文句を言われて耳にタコができるほど、と言っている。

「不自然な微地形」みたいなものに気づく人と一緒に歩いたら楽しいだろうなと思う。建築の人は街を歩いていてもいろんなものが見えてるんだろう。いいなあ。

俺が設計したぞ感が息苦しいという気持ちは分かる。ただ、子どもの頃に団地に住んでた感想からすると、どんなに設計されててもそれが当たり前の風景なので何も感じない。

大人になってから、クルドサックというものを知った。世の中にはそんなにも設計者が出しゃばったような不自然な道があるのかと感心した。ところがなんと、自分が住んでた団地の前の道がまさにクルドサックだったのに後から気づいた。がびーん! ぜんぜん不自然じゃなかったです。

ごはん食べた

21時には終わった。お腹すいたのでごはん食べにいかないかなーと粘ってたら運良く誘ってもらって、近所でごはんを食べた。登壇者たちと、それを囲むファンの集いのようになっていた。こういうのが楽しい。大山さんがテロで死ななくてよかった、みたいな話をした。

編集者の方はまだ若い方だそうだ。ベテランの建築家や大学教授を巻き込んで3年かけて本を作った。たいしたもんだ。

23時すぎに解散。

連続駅五七五を調べた

「信濃町 – 四ツ谷 – 市ヶ谷 – 飯田橋」で五七五になるんだそうです。これ、総武線の連続する駅なんですね。よく見つけたものだと感動しました。

soubusen

調べてみると「#連続駅五七五七七」という、短歌になってるやつについてのまとめがありました。でも単なる五七五については特にまとまってないようでした。

そこで、五七五について他にどんなのがあるか、プログラムを書いて調べてみました。

結果

全国で59件見つかりました。
たとえば、東京は以下の8つが見つかりました。

JR中央線(快速)
飯田橋 – 市ヶ谷 – 四ツ谷 – 信濃町

JR中央・総武線
錦糸町 – 亀戸 – 平井 – 新小岩
新小岩 – 小岩 – 市川 – 本八幡

東武伊勢崎線
鐘ヶ淵 – 堀切 – 牛田 – 北千住

東京メトロ千代田線
根津 – 湯島 – 新御茶ノ水 – 大手町

東京メトロ南北線
飯田橋 – 市ヶ谷 – 四ツ谷 – 永田町

都電荒川線
栄町 – 王子駅前 – 飛鳥山

総武線だけで2つもあるのはすごいですね。

他に気になったもの

奈良の大和路線というのがいいです。

大和路線
郡山 – 大和小泉 – 法隆寺

法隆寺、で終わられたらもう俳句そのものです。鐘が聞こえてきそうです。
富山もいいですね。

富山地鉄本線
西魚津 – 電鉄魚津 – 新魚津

どんだけ魚津なのかと。

使用したデータ

駅と路線データについては「駅データ.jp」のデータを利用しました。ただし無料で利用できるデータには駅名の読みが入っていないので、その点については「日本全国駅名一覧」のデータを利用しました。

探索のプログラムは Ruby で作りました。大雑把にいうと、路線図の最初の駅から順に575の最初の5を探し、見つかれば次の7を、失敗すれば次の駅に進んで最初の5から、みたいに探しました。

すべての結果

最後に、すべての結果の一覧です。

JR函館本線(函館~長万部)
尾白内 – 東森 – 森 – 桂川

JR函館本線(小樽~旭川)
納内 – 伊納 – 近文 – 旭川

JR富良野線
北美瑛 – 美瑛 – 美馬牛 – 上富良野

JR東北本線(黒磯~利府・盛岡)
五百川 – 本宮 – 杉田 – 二本松
二本松 – 安達 – 松川 – 金谷川

ドラゴンレール大船渡線
脇ノ沢 – 小友 – 細浦 – 下船渡

JR北上線
柳原 – 江釣子 – 藤根 – 立川目

JR田沢湖線
鑓見内 – 羽後四ツ屋 – 北大曲 – 大曲

JR常磐線(いわき~仙台)
久ノ浜 – 末続 – 広野 – 木戸 – 竜田

JR中央線(快速)
飯田橋 – 市ヶ谷 – 四ツ谷 – 信濃町

JR中央・総武線
錦糸町 – 亀戸 – 平井 – 新小岩
新小岩 – 小岩 – 市川 – 本八幡

宇都宮線
野木 – 間々田 – 小山 – 小金井 – 自治医大

JR内房線
蘇我 – 浜野 – 八幡宿 – 五井 – 姉ヶ崎

JR身延線
波高島 – 下部温泉 – 甲斐常葉
甲斐常葉 – 市ノ瀬 – 久那土 – 甲斐岩間

JR飯山線
上境 – 上桑名川 – 桑名川

JR飯田線(豊橋~天竜峡)
上市場 – 浦川 – 早瀬 – 下川合

JR高山本線
美濃太田 – 古井 – 中川辺 – 下麻生

JR東海道本線(浜松~岐阜)
愛知御津 – 三河大塚 – 三河三谷

JR紀勢本線
大泊 – 熊野市 – 有井 – 神志山

大和路線
郡山 – 大和小泉 – 法隆寺

JR山陰本線(園部~豊岡)
上夜久野 – 梁瀬 – 和田山 – 養父 – 八鹿

奈良線
東福寺 – 稲荷 – JR藤森 – 桃山 – 六地蔵

きのくに線
冷水浦 – 海南 – 黒江 – 紀三井寺

JR山陰本線(米子~益田)
波子 – 久代 – 下府 – 浜田 – 西浜田

JR福塩線
道上 – 万能倉 – 駅家 – 近田 – 戸手

よしの川ブルーライン
鮎喰 – 府中 – 石井 – 下浦 – 牛島

JR予讃・内子線
伊予横田 – 鳥ノ木 – 伊予市 – 向井原

JR鹿児島本線(下関・門司港~博多)
陣原 – 折尾 – 水巻 – 遠賀川

東武東上線
朝霞台 – 志木 – 柳瀬川 – みずほ台

東武伊勢崎線
鐘ヶ淵 – 堀切 – 牛田 – 北千住

東武野田線
新柏 – 増尾 – 逆井 – 高柳

京急久里浜線
津久井浜 – 三浦海岸 – 三崎口

東京メトロ千代田線
根津 – 湯島 – 新御茶ノ水 – 大手町

東京メトロ南北線
飯田橋 – 市ヶ谷 – 四ツ谷 – 永田町

名鉄名古屋本線
新清洲 – 大里 – 奥田 – 国府宮

名鉄犬山線
石仏 – 布袋 – 江南 – 柏森

南海高野線
帝塚山 – 住吉東 – 沢ノ町
紀伊清水 – 学文路 – 九度山 – 高野下

京阪本線
丹波橋 – 伏見桃山 – 中書島

京阪石山坂本線
浜大津 – 三井寺 – 別所 – 皇子山

阪急宝塚本線
売布神社 – 清荒神 – 宝塚

阪急京都本線
高槻市 – 富田 – 総持寺 – 茨木市

阪神本線
甲子園 – 久寿川 – 今津 – 西宮

フラワー長井線
白兎 – 蚕桑 – 鮎貝 – 四季の郷

都電荒川線
栄町 – 王子駅前 – 飛鳥山

新京成線
高根木戸 – 高根公団 – 滝不動

千葉都市モノレール2号線
小倉台 – 千城台北 – 千城台

北しなの線
北長野 – 三才 – 豊野 – 牟礼 – 古間

富山地鉄本線
西魚津 – 電鉄魚津 – 新魚津

豊橋鉄道渥美線
大清水 – 老津 – 杉山 – やぐま台

三岐鉄道三岐線
伊勢治田 – 東藤原 – 西野尻

叡山電鉄鞍馬線
二軒茶屋 – 市原 – 二ノ瀬 – 貴船口

水間鉄道水間線
近義の里 – 石才 – 清児 – 名越 – 森

西九州線(有田~伊万里)
西有田 – 大木 – 山谷 – 夫婦石

西九州線(伊万里~佐世保)
佐々 – 小浦 – 真申 – 棚方 – 相浦

肥薩おれんじ鉄道線
肥後高田 – 日奈久温泉 – 肥後二見

知ってる路線だと、おおっと思いますね。

訂正

当初書いていた以下のものは誤りでしたので削除しました。

JR成田エクスプレス
池袋 – 新宿 – 高尾 – 八王子

JR中央線(快速)
飯田橋 – 市ヶ谷 – 四ツ谷 – 信濃町

福北ゆたか線
桂川 – 筑前大分 – 九郎原(けいせん を かつらがわ と認識しちゃってました)

単純な一直線じゃない路線の場合がおかしかったみたいです。

街角の鑑賞ガイド「街角図鑑」

「街角図鑑」という本を書きました。

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街を歩いているとよく見かける、なんでもないものを集めた本です。

パイロンとか、車止めとか、マンホールとか、そういうもの。ありふれているからこそ、かえってちゃんと見たことがない。でも集めてみると、じつはいろんな種類があって、それぞれ全部違うんだという驚きがあります。

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たとえばこれ、パイロンです。三角コーンとか、カラーコーンとか呼ばれています。カラーコーンというのはパイロンの商品名の1つで、それ以外に「HKスコッチコーン」とか「サワーコーン」みたいな少しづつ違うパイロンがいっぱいあるんです。すごいですよね。

これからは、街でこういうのを見かけても「あ、パイロンだ」じゃなくて、「レボリューションコーン700だ」と思うことができるんです。便利!

著者がまた豪華なのです。

・石川初さん:「仮設と常設」「重力が支配する」「指標としての路上園芸」「舗装のなかま」「縁石・排水溝のなかま」
・磯部祥行さん:「勝手ミラー」
・伊藤健史さん:「のぼりベース入門」、「擬木のなかま」
・内海慶一さん:「装飾テント」
・大山顕さん:「雰囲気五線譜」
・柏崎哲生さん:「井戸ポンプのなかま」
・木村絵里子さん:「送水口鑑賞ノート」
・小金井美和子さん:「マンホール蓋のなかま」「境界標のなかま」
・佐々木あやこさん:「送水口のなかま」
・八馬智さん:『街角にあふれる「お店では買えないモノ」のデザイン』
・村田彩子さん:「路上園芸」

タイトルだけでも楽しそうでしょう。読むとじっさい楽しいですよ!

この本の「はじめに」の章は、著者の一人でもある石川初さんに捧げられています。まさに「はじめに」です。この本を作るきっかけの1つが、石川さんの早稲田大学の授業での課題「新しい鑑賞ガイド」だからです。

街にありふれているけれども、ふだん目を向けられることがないものを鑑賞するためのガイドを作りなさい、という課題。

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SAM_8681

たとえばこれは、学生の方が提出した「ガイドポストさん」です。素敵ですよね。こんな本が作りたいなと思ったのです。

そしてこの本の「フィールドワークにでかけよう」という章は、同じく著者の大山顕さんと内海慶一さんに捧げられています。見ていたはずなのに見えていなかったものが街にはいっぱいあるということを、お二人に教わりました。

この本は多くの方の協力によって出来ました。きっかけとなる「街角図鑑」という記事を書く場所を頂いたニフティのデイリーポータルZ、それから執筆いただいた著者の方々、編集の磯部祥行さん、原稿をレビューして頂いた方、多くの方に感謝します。写真撮影や校正などを手伝ってくれた妻にも。

今まで同じに見えていたものが違って見える。見えなかったものが見えるようになる。そういう本になるといいなあと思います。

「街角図鑑」(実業之日本社)
http://www.amazon.co.jp/dp/440811183X

 

 

 

 

オセロをひっくり返して生き物の模様をつくる

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「所さんの目がテン!」の「生き物(模様)の科学」の回で、1万枚のオセロを2つのルールでひっくり返していくと生き物の模様みたいになる、という実験をやっていたようです。

ようです、というのは後で知ったからです。すごく面白そうなのに見られなかったのが悔しいので、番組のホームページの記述をもとに、同じ手順をシミュレートしました。オセロなんですがマスは六角形に並んでいて、次のような反転のルールがあります。

反転のルール

1. 自分の周りに自分と異なる色のマスが4つ以上あるか
2. 自分の周りの2周分がすべて同じ色か

この1と2のどちらかが満たされると、自分のマスの色を反転します。

幸い、jsdo.it というサイトに六角形版のライフゲームが公開されていたので、それをちょっといじって上記のルールになるように変えてみました。

生き物の模様ゲーム
http://jsdo.it/t.mitsuchi3/YPJ9

スクリーンショット 2015-10-05 23.29.00

実際にやってみると、こんな感じです。

最初はランダムな白黒。

スクリーンショット 2015-10-05 23.31.56

ルールに従って1世代進めると、ちょっとまだらな構造が現れる。

スクリーンショット 2015-10-05 23.32.16

さらに世代を進めると、たしかに生き物の模様っぽくなります。

スクリーンショット 2015-10-05 23.25.20

小さくするとよりそれっぽいです。

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ね!こういう皮膚の魚いそう。

1つめのルール「自分の周りに自分と異なる色のマスが4つ以上あるなら反転」、これは周りと同化しようとするルールだと思います。そして2つめ「自分の周りの2周分がすべて同じ色なら反転」、これは適度にまだらにするためのルールなのかなと思います。

たとえばルール1だけを働かせると最終的にこんな風になります。

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同化の力が働いて大きな島ができるんだけど、安定してしまってこのまま模様が変化しない。ルール2があると、より撹乱されてまだらになる感じです。面白いなー。

ちなみに実験は、生き物の模様の研究で有名な阪大の近藤先生が協力されていたようです。見たかった。

ルミネのCMと地形

ルミネの新しいCMが話題になっている。

浦島さんの言う通り、奥に見える地形は確かに妙だ。真ん中の女性の顔のすぐ後ろに車があることからも分かるように、車道は急に高くなっているのに左側の歩道は同じレベルのままだ。

そして、この道には見覚えがある。印刷博物館の前の、神田川沿いの道だ。昔から大曲と呼ばれるあたり。

IMAG0997車道だけが高くなっている理由は、右から伸びてくる水色の橋にある。実は対岸のほうが2メートルほど高いので、こちら側の橋の根元の地面を盛り上げてレベルを合わせているのだ。

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橋は、上の図(東京地形地図のキャプチャー)の真ん中の白い線のようにかかっている。視線は赤い矢印の向き。色が濃いほど標高が高いので、こちら側が低いというより向こう岸が高くなっているのが分かる。

IMAG1009

別の場所から対岸を見たところ。ちょっと分かりにくいけど、向こう岸がずいぶん高いところに見えるのが分かる。じゃあ、ここらへんの岸はぜんぶそうかというと、そうでもない。たとえば隣の橋は両岸とも同じレベルにある。

IMAG1003ほらね。普通だ。

そうすると気になるのは、こんなふうに両岸で高さが極端に違うのはどんなときかってことだ。一つ思いつくのは、この場所が「大曲」と呼ばれていたように、神田川がぐぐっと屈曲している現場だってこと。川が曲がっている部分の内側を削り残す、みたいなことがあるんだろうか?

そう思って神田川やその支流の曲がっている部分を見てみると、確かにそう思えなくもない箇所はある。

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赤く点を打った場所は、川が大きくカーブする内側の標高がずいぶん高い(色が濃い)。ただ、これと逆に外側のほうが高いような場所もふつうにある。

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これは神田川の上流だけど、ここだと赤く点を打った外側のほうが高くなってる。だから必ず内側が高いということはないようだ。ただし、眺めてる限り、大きく曲がるようなところで両岸の標高に差があるということは割合あるように思える。因果関係としては、急に高い崖にぶつかったから大きく曲がるっていうこともあるかもしれない。

ここらへんのことは地理とか地形を勉強した人なら基本的な知識だと思うので、お前もうちょっと勉強しろってことだとは思うんだけど。

印刷博物館の前のあの道路は、以前からちょっと妙だなとは思っていた。だからこそルミネのCMを見たときにあそこかなと思えたんだけど、浦島さんに改めて「奇妙な地形」と言われるまでその理由はあまり考えたことがなかった。ルミネの新CMと浦島さんの指摘に感謝したいと思います。

Googleマイマップの埋め込みヘルパーを作った

「新しいGoogleマイマップ」で作った地図をブログとかに埋め込もうとしたとき、旧マイマップみたいに大きさや位置、縮尺を自由に決められなくて不便!と思ったことはありませんか。

実は「デフォルトビューを設定」の機能でマイマップ1つにつき1つの視点は設定できるんだけど、複数の場所に埋め込もうと思ったら依然として不便だ。

そんなときのために「Googleマイマップ埋め込みヘルパー」というのを作りました。

Googleマイマップ埋め込みヘルパー

使い方は簡単!まずは、作ったマイマップのURL、

スクリーンショット 2015-01-20 4.08.23

これをコピーして、埋め込みヘルパーのここ

スクリーンショット 2015-01-20 4.08.39

ここにペーストして、「地図を表示する」ボタンを押す。すると、下に地図が表示されるので、

スクリーンショット 2015-01-20 4.09.09

これを動かしたり縮尺変えたり、大きさを変えたりする。すると、

スクリーンショット 2015-01-20 4.09.26

その下に埋め込みURLが書かれているので、これをコピペしてブログとかに埋め込む。これだけ!

ぜひ使ってくだせー。

森ビル開発史マップを作った

「新・都市論TOKYO(集英社新書)」という本を読んでたら、森ビルの歴史が面白そうだなーと思ったので、調べてまとめてみました。

森ビルは六本木ヒルズのような大規模再開発を手がけるデベロッパーですが、その歴史は西新橋の小さな貸しビル業から始まったそうです。

時代ごとに、どんな場所で、どんな規模の開発をしてきたかを知るために、森ビルが手がけたビルやプロジェクトを年代ごとに色分けした地図を作りました。日曜日の朝からNHKの将棋中継も見ないでまとめました。

■1960年代   ■1970年代   ■1980年代   ■1990年代   ■2000年代   ■2010年代

古いほど青く、新しいほど赤くなるように色分けしています。データは森ビルのサイトからひっぱってきましたが、もう建ってないビルは載っていないので残念ながら全部ではありません。ただ傾向は分かるんじゃないかと思います。

都心についてはこれがだいたい全体図ですが、小さすぎてよく分からないので時代ごとにズームしながら見てみます。

1960〜1970年代

■1960年代   ■1970年代   ■1980年代   ■1990年代   ■2000年代   ■2010年代

右上の「西新橋」の文字の近くの青緑色の四角が、森ビルが1956年に最初に建てた「西新橋2森ビル」です。

SAMSUNG CSC

後から竣工した「西新橋1森ビル」もすぐ近くの外堀通り沿いにありましたが、今は取り壊されてしまいました。

その後、1960年代から1970年代にかけては虎ノ門付近に多くビルを建てたようです。青と紫の四角がよく見えます。この時代のビルには「虎ノ門35森ビル」のように名前に数字がふられていたため、ナンバービルと呼ばれたとのこと。

1978年のラフォーレ原宿は、初めての商業施設であり、初めて港区の外でおこなった開発でもあったようです。この頃からちょっと手を広げ始めた感じですね。

 1980〜1990年代

■1960年代   ■1970年代   ■1980年代   ■1990年代   ■2000年代   ■2010年代

この時代の大きな成果は、左にある紫の大きな領域、1986年のアークヒルズです。

SAMSUNG CSC

アークヒルズは、赤瀬川原平の「超芸術トマソン」で「ビルに沈む街」としてまさに開発中の様子が取り上げられた場所でもあります。有名な煙突写真が撮られたのとほとんど同じ場所に、アークヒルズの煙突が建っているのは偶然と思えない、ということが本にも書かれていますね。SAMSUNG CSC

このアークヒルズが、単一のビルにとどまらない面的な開発の足がかりとなりました。

次の大きな開発は1999年のお台場ヴィーナスフォートでだいぶ間が開くんですが、別にさぼってたわけじゃなくてずーっと次の準備をしていたようです。

2000年代以降

■1960年代   ■1970年代   ■1980年代   ■1990年代   ■2000年代   ■2010年代

地図左下、2003年の六本木ヒルズは、森ビルとして最大の開発になりました。計画開始は1986年だそうで、まさにアークヒルズ竣工の年なんですね。それから17年間も、ずーっと六本木ヒルズの準備をしていたと。

roppongi

何百人もいる地権者を説得してすこしづつ買い上げたりとか、森ビルのプロジェクトはこんなふうに長い時間をかけてようやく実を結ぶということがあるらしいです。

2006年には表参道ヒルズの再開発もありましたが、こういう派手な開発ばかりじゃなく、2009年には芝三田森ビルという小さなかわいいビルを建てたりもしていて、なかなか好感度アップです。

2014年の虎ノ門ヒルズは、森ビルがこれまで虎ノ門周辺で手がけた小さなビルに囲まれた、少なくとも場所的には原点回帰の開発となったんですね。地図を描いてよく分かりました。

丸の内をどかんと払い下げられた三菱と違って、森ビルは何もないところから少しづつ自力で港区を開拓していった。一案件に17年もかけたりして。なんとなく悪者のイメージありましたけど、そういうところはすごいなーと思います。

全体の地図はここから見られます:「森ビル開発史マップ
間違いなどあればご指摘ください。

参考:森ビル公式サイト「ビル一覧

追記:

フォトグラファー/ライターの大山顕さんが、森ビル開発史マップを年代ごとにアニメーション化したものを作られました。

故郷に錦を飾った森ビル | 「住宅都市整理公団」別棟

森ビルの開発の場所や規模がどう移り変わってきたかが、アニメにすることでとても分かりやすく表現されていてすごいです。ぜひ見てみてください。