電気を追跡する・6

新京葉変電所からつづく鉄塔北千葉線を南下して、途中で枝分かれした千葉中央線を西に入ったところで、何やら灰色のマントに身を包まれた鉄塔に行き当たった。

付近で休憩をされていた関係者の方にお伺いしたところ、今ちょうどペンキを塗りなおしている最中とのこと。

こういう作業をする場合はもちろん送電をとめるのだけど、いきなり全部の電気を止めるわけにはいかないので、今回は鉄塔の右半分だけの電気を止めて、そちら側だけ作業をするらしい。

ちなみに、鉄塔の上部に上るためには、4本の鉄塔の足にヒゲのように生えたハシゴを登っていくそうで、想像するだけで怖い。しかも親方曰く「昔は命綱なんか使わなかったがねぇ」とのこと。職人ってすごい。

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